人工死産2日目|陣痛促進剤を入れて、赤ちゃんを待った朝【2026年8月18日】

お腹の赤ちゃんと話しながら過ごした、長い夜が明けた。

昨日は産道を広げる処置を受けた。
今日は朝から、陣痛促進剤を使う予定になっている。

どのくらい痛いんだろう。
いつ会えるんだろう。

病院のあちこちから、赤ちゃんの泣き声が聞こえていた。

目次

04:28|赤ちゃんの産声で目が覚めた

赤ちゃんの産声が聞こえて目が覚めた。

しっかり泣いてる。
明け方に生まれたんだね。

あぁすごい。
命の泣き声だ。
多幸感を感じる。

ここでたくさんの命の泣き声を聞けて、幸せだなと感じた。

お腹の子はきっと私の声に似てると思う。
声を聞くことはできないけど、そんなふうに思った。

04:45|「朝じゃないですよ」

看護師さんが見回りに来た。
私は机に突っ伏していた。

顔を上げると、

「朝じゃないですよ」

とにっこり笑ってくれた。
昼間とは違う、夜勤の看護師さん。

生まれたての赤ちゃんの声が聞こえてきて、良かったなって思って。

なんて私が話していると、少しだけ困った顔をして笑ってた。

私とは真逆の話だから、戸惑ったのかな。

05:05|陣痛促進剤まで、あと2時間

赤ちゃんが泣いている。
お腹が空いたのかな。

言葉に表せない気持ちを抱えている。
悪い気持ちではない。

お腹の圧迫はまだ感じている。
陣痛促進剤を入れる予定の時間まで、あと2時間。

不安で怖い。

けど、赤ちゃんの方がもっと怖い思いをするんだろうな。
苦しくなる。

06:01|「おはよう、あかちゃん」

陣痛促進剤を入れる予定の時間まで、あと1時間。
緊張している気がする。

私も分娩台に上がるのかな。
上がるとしても、上がっていいのかな。
良くない気がする。

そういう問題じゃないのはわかってるけど、生まれる命に対しての罪悪感を抱いているのかもしれない。

歯を磨いて顔を洗っておこう。

お腹が重い。
背中が痛い。

お腹がグゥっと動く。

おはよう、あかちゃん。
バイバイの日だね。

06:30|赤ちゃんは女の子だった

お手洗いへ。
鼻血も出た。

あと30分もしたら促進剤だ。

1回目の促進剤で出てきてくれることもあるし、3回、4回やっても出てきてくれないこともあると先生が教えてくれた。
日をまたぐこともあるって。

1回目で出てきてくれるといいな。

そういえば、羊水検査の結果には赤ちゃんは女の子だと書いてあった。

私はてっきり男の子だと思っていたから、少し驚いた。

鼻の高い美人さん。

いつ会えるかな。

06:56|呼ばれるのを待つ

看護師さんが血圧と熱を測りに来てくれた。

抗生物質も飲んだ。

7時ごろに呼ばれるらしい。

もう一度お手洗いに行っておこう。

赤ちゃんの泣き声も聞こえる。

07:30|1回目の陣痛促進剤

処置室へ。

朝早くから先生も大変だな。
本当にありがたいことです。

子宮口は少し開いたらしい。

膣を広げる器具がやっぱり痛い。
拡張していた管を抜いて、薬を入れる。

子宮が収縮するそうだ。

陣痛が起こる。

陣痛は初めての経験。

お股がジワッとする。

あかちゃんが出てくる準備をしているのかな。

待つことしかできない。

07:45|本当に終わりだ

薬を入れたことを先生から聞いた時に、涙が目の中いっぱいになった。

病室へ帰ってからも、

本当に終わりだ。

そう思ったらまたぽろぽろ涙が出た。

ちゃんとお腹が痛くなるといいな。

07:50|にゃんこの動画に笑顔になる

実家に預けたにゃんこがどうしているかを、母にLINEで聞いた。

控えめに甘えている動画が送られてきて、笑顔になれた。

07:55|お腹がぎゅーっとなる

少しお腹がぎゅーっとなる感覚を味わう。
腰が痛い気がする。

お腹が空いてぎゅーとなっているのか、判別がつかない。

少し動くと子宮に違和感を感じる。

薬が効いてきてるんだ。

この先どうなるんだろう。

08:41|出血していた

お手洗いへ行った。

子宮が縮まる感覚があって、痛かった。
出血していた。

生理が始まる時の合図のような出血だった。

始まるのかも。
陣痛が。

生理痛になりそうな予兆を感じる。

いつもの生理痛と、これから始まる陣痛が、頭の中で重なった。

腰が痛い。

09:15|ポータブルトイレを使うことになった

日勤の看護師さんに変わった。

今日もニコニコしてくれている。

お腹が痛くなってきたら普通のお手洗いは使用できないそう。
ポータブルトイレを使うことになった。

万が一あかちゃんが出てきてしまったら大変だから。

点滴もするそうだ。

お腹が痛くなる以外も、いろんなことが始まってきた。

泣く暇も悲しむ暇も、あまりないかもしれない。
その方がいいのかも。

今朝生まれたあかちゃんの声がする。

09:30|点滴の針を刺す準備

点滴の針を刺す準備をする。

血管が見つからず、うまく入らなかった。
針が刺さったところが腫れてしまった。

休憩してからまた来るそうだ。

腕が痛い。

10:09|2回目の陣痛促進剤

陣痛促進剤がまた入った。

病室で下着を脱いで、中に入れる。
前触れもなく来たので、ちょっとびっくりした。

左腕がまだ痛い。

早く出ておいで。

10:35|点滴の準備は3回失敗

点滴の準備は合計3回失敗。
3回とも腫れてしまった。

左腕の方が怪我してる。

お腹は張ってきた。
痛みはまだ。

点滴の準備で針を刺される方が怖い。

10:53|ようやく腕に管がついた

別の看護師さんが登場。
一発で点滴の準備をしてくれた。

怖くなって目をギュッとしていた。

腕に管がついた。

11:06|小さな血の塊

お手洗い。

小さな血の塊が少し出ていた。

腕の管に血液が見え始めた。

2回目の促進剤投与の時に出血したであろう血の跡が、シーツについていた。

11:17|「お友達の声だよ」

赤ちゃんの泣き声が聞こえる。

自分のお腹に手を当てる。
子宮が収縮しているのがわかる。

ビニールの空気を抜くみたいに、真空になるみたいに、形がわかる。

ふにゃふにゃ泣いてるね。
お友達の声だよ。
聞こえる?
かわいい声だね。

12:06|早く会いたいな

熱と血圧測定。

出産が終わったらご飯が食べられるらしい。

いつになったら本格的な陣痛になるのかわからない。

頑固な子なのかな。
私のお腹は居心地がいいのかな。

早く会いたいな。

12:23|痛いのかもしれない?

生理1日目のような痛みがあるような気がする。
波がある。

強い痛みではないので、本当に痛いのかは曖昧。

痛いのかもしれない?

この記事を書いた人

不妊治療、妊娠と喪失、子どもを迎えるための準備、仕事、資格、旅。
選んで、つくって、生きていく途中の記録を、YACONOMAに残しています。

※このブログでは、当時のメモや写真を見返しながら、過去の出来事も時系列に沿って記録しています。
記事の公開日と、書いている出来事の日付が異なる場合があります。

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