私は37歳のとき、卵子凍結をしました。
採卵できた卵子は22個。
そのうち、最終的に凍結できた成熟卵は7個でした。
今も、その7個を保存しています。
この記事では、私が37歳で卵子凍結を選んだ理由と、22個採卵して7個を凍結するまでに感じたこと、そして今になって振り返って思うことを書きます。
これは、「みんな卵子凍結をしたほうがいい」という記事ではありません。
身体への負担もあります。費用もかかります。凍結した卵子が将来の妊娠や出産につながる保証もありません。
それでも、子どもは欲しいけれど今ではない、あるいは将来が見えないと感じている人にとって、私の経験がひとつの材料になればと思っています。
36歳まで、妊娠と年齢を自分のこととして考えていませんでした
年齢が上がると妊娠しにくくなる。
そのくらいの知識はありました。
でも36歳までの私は、それが自分の人生にどれほど関わることなのか、深く考えていなかったと思います。
きっかけをくれたのは、私より2歳上の姉でした。
「卵子凍結をしたら?」
姉自身も先に卵子凍結をしていて、病院も教えてくれました。
私は病院のWEB説明を聞き、そこで初めて、妊娠と年齢について具体的に考えるようになりました。
時間はまだあると思っていました。
でも、もしかしたら、そんなにないのかもしれない。
そう思うようになりました。
子どもは欲しかった。でも、未来が見えませんでした
37歳のころの私は、子どもが欲しくなかったわけではありません。
むしろ、すぐにでも欲しいと思っていました。
ただ、当時はパートナーとの関係にも大きな亀裂があり、この先どうなるのか分からない時期でした。
子どもを望む気持ちはある。
でも、すぐに妊娠・出産へ進める未来は見えない。
未来が見えないまま、時間だけが進んでいくことが怖かったです。
だから私は、せめて今できることをして、将来の選択肢を残しておきたいと思いました。
それが、37歳で卵子凍結を決めた一番大きな理由です。
採卵できた22個のうち、凍結できたのは7個でした
採卵できた卵子は22個でした。
当時の私は、22個採れたなら、たくさん残せるのではないかと思っていました。
でも、採れた卵子をすべてそのまま凍結するわけではありません。
私の場合は、成熟しているかどうかなどを確認したうえで、最終的に凍結できたのは7個でした。
結果を聞いた時は、かなりショックでした。
22個も採れたのに、残せたのは7個。
姉は私より2歳上で10個保存していたので、当時の私はすぐに比べてしまいました。
「お姉ちゃんは10個なのに、私は7個」
そう思って、最悪だと思いました。
今なら、誰かの結果と単純に比べられるものではないと分かります。
でも当時は、7個という数字を受け止めきれませんでした。
38歳でもう一度やろうと思いましたが、追加採卵はしませんでした
37歳で凍結したあと、38歳でもう一度卵子凍結をしようかと考えました。
サプリを飲んだり、生活を見直したりもしました。
でも結局、追加の採卵はしませんでした。
今振り返ると、このことはかなり後悔しています。
もちろん、もう一度採卵していたら、必ずたくさん凍結できたわけではありません。
採卵には身体への負担がありますし、費用もかかります。
それでも、当時の自分には、もう一度だけでも真剣に考えてほしかったと思います。
41歳で不妊治療を始め、新たに採卵しました
その後、私は41歳で不妊治療を始めました。
37歳で凍結した未受精卵を使う方法も相談しましたが、最初は保険診療で新たに採卵する選択をしました。
この時の採卵では、15個採れて、11個が受精し、8個が胚盤胞になりました。
そのうちの1個を移植して、私は妊娠しました。
ここで整理しておきたいのは、41歳の採卵でできた受精卵と、37歳で凍結した未受精卵は別のものだということです。
妊娠中には、移植しなかった受精卵が7個残っていました。
そのため私は一度、37歳で凍結した未受精卵7個は、もう破棄してもいいかもしれないと思いました。
妊娠できたから、もう使うことはないだろうと思ったからです。
37歳の時に凍結した7個は、今の私にとって大切な選択肢です
妊娠中、私は最後の最後で37歳の時の凍結卵子を保存し続ける手続きをしました。
その後、お腹の赤ちゃんに21トリソミーがあることが分かり、17週で赤ちゃんを産みました。
今、私はもう一度妊娠することを望んでいます。
その時に、37歳で凍結した7個が残っていることは、私にとってとても大切です。
自費で凍結した未受精卵については、私が通ったクリニックで、解凍して受精させ、PGTを含めた次の治療を相談できる選択肢があると説明を受けました。
卵子凍結をした時には、4年後の自分にとって、こんなにも大切なものになるとは思っていませんでした。
今は、37歳の私が選んで、残してくれたことに救われています。
7個あるから大丈夫、とは思っていません
今の私にとって、37歳で凍結した7個は、喉から手が出るほど大切です。
でも、7個あるから大丈夫、とも思っていません。
凍結した卵子は、その後に融解し、受精し、胚として育ち、移植につながる必要があります。
すべてが将来の妊娠や出産につながるわけではありません。
だから、この先どうなるのかは分かりません。
怖さもあります。
それでも、何も残っていないわけではない。
37歳の自分が残してくれた選択肢がある。
そのことは、今の私を支えてくれています。
37歳で卵子凍結をしたことは後悔していません
過去の自分に会えるなら、もっと早く卵子凍結について考えてほしかったと思います。
20代の私にも、30代の私にも、説明を聞きに行ってほしかったです。
でもこれは、「若いうちに卵子凍結をすれば安心」という意味ではありません。
何個凍結すれば大丈夫、という保証もありません。
私はすべての人に卵子凍結を勧めたいわけではありません。
ただ、子どもは欲しい。
でも今ではない。
そう思っている人には、一度だけでも、自分の年齢と妊娠について知ってみてほしいと思います。
病院の説明を聞くだけでもいい。
調べたうえで、やらないと決めてもいい。
私は、選ぶ前に知っておきたかった。
それだけです。
37歳の私は、痛い思いをして22個の卵子を採って、その中から7個を残してくれました。
今の私は、その7個に助けられています。
もっと早く動いてほしかった。
でも、あの時に動いてくれてありがとう。
今は、そう思っています。

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