羊水検査を受けた日|NIPT陽性の結果を確かめるために【2026年8月7日】

この日も一日、有休を取った。
車で病院へ向かう。
里帰り出産を予定していたため、自宅から病院までは2時間ほどかかる。

今日は、羊水検査の日。

7月28日。
NIPTで21トリソミー陽性という結果を聞いた。
あれから10日。
今日は、その結果を確かめるために病院へ向かっている。

目次

覆らないと思っている結果を、確かめに行く

正直、
結果が変わるとは思えていなかった。

それでも、羊水検査を受けなければならない。

覆らないと思っている結果を、確かめに行く。
それが、とても苦痛だった。

わずかな可能性が残っていると言われても、
私はそれを信じられる理由を見つけられなかった。

ハンドルを握る手が重い。

運転している2時間は、あっという間だった。
自然と涙が流れていた。

何も考えないようにしていても、
頭の中にはずっと、
21トリソミー陽性。
その言葉があった。

また「ひとりで来たの?」と聞かれた

病院に着いてから、また聞かれた。

「ひとりで来たの?」

彼は来なかった。
来られるかもしれないような話もしていた。
でも、結局来なかった。

7月28日にNIPTの結果を聞いたときも、私はひとりだった。
今日もひとり。

それでも、
これでいいとも思っていた。

お腹の赤ちゃんのお母さんは、私だから。

私が受け止める。
私が責任を持つ。
そう決めていたこと。

強がっていたのかもしれない。
怖かった。

本当は、一緒にいてほしかったのかもしれない。

でも私は、
ひとりで羊水検査を受けることになった。

羊水検査の前に、もう一度赤ちゃんを見る

検査の前に診察があった。
エコーで、お腹の中の赤ちゃんを見る。
赤ちゃんの位置を確認するためだった。

背骨のようなものが見えた。

それが本当に背骨だったのかはわからないけれど。

大きくなったな。
そう思った。

エコーを見るたびに、苦しさが積み重なっていく。

ちゃんと育っている。
大きくなっている。

かわいい…。

本当なら、
ただ嬉しいはずなのに。

今の私には、その成長を見ることさえ苦しかった。

羊水検査の針が入っていく

いよいよ羊水検査が始まった。
お腹に針を刺す。

赤ちゃんは、お腹の右側にいた。

エコーで赤ちゃんに針が刺さらない位置を先生が探してくれて、マーカーで印を付ける。

消毒液を塗りたくる。

「25mmくらい進んだら羊水取れるからね」


私は心がどこかへ行ってしまったかのように、天井を見ながら何も考えられず検査を受けた。

針そのものの痛みは、私の場合は想像していたほどではなかった。

でも、針が奥へ進んでいくと、
お腹の奥に生理痛のような感覚があった。

何より時間が長く感じた。

長い針を刺している時間、針が動く小さな振動が怖かった。

また涙が出てきた。

なんでこんなに待って、
こんなに苦しんで、
そのうえ、また結果を待たなければならないんだろう。

頭では分かっている。
NIPTの結果だけでは、まだ確定ではない。
だから今日、羊水検査を受けている。

分かっている。

でも、
時間が重くのしかかってきた。

赤ちゃんと一緒に過ごす時間が長くなるほど、
私の心はどんどん苦しくなっていった。

天井を見ながら、一時間待つ

検査が終わった。
針を抜いて、
そこから一時間ほど横になって待つことになった。

天井を見ていた。
時計も見える場所にはなかった。

スマホはバッグの中。
もし手元にあったとしても、見る気にはなれなかったと思う。

とにかく、
早く結果を知りたい気持ちがあったけれど、時間は私にはどうしようもできない。

涙が出る。

看護師さんが様子を見に来て、
ティッシュを渡してくれた。

涙で、すぐにぼろぼろになった。

また、
結果が出るまで待たなければならない。

その間にも、
お腹は大きくなっていく。
赤ちゃんは育っていく。

どうしたらいいんだろう。

そんなことばかり考えていた。

羊水検査の結果を聞くのは8月17日

検査が終わったあと、
結果報告のタイミングについて説明を受けた。

このとき病院から伝えられた結果説明の日は、
8月17日。
朝9時に病院へ行くことになった。

そして、
もし羊水検査でも陽性だった場合には、そのまま入院する予定になった。

その際人工妊娠中絶同意書が必要だという説明も受けたので、

あらかじめサインをしておくために書類を受け取った。

そして入院費と持ち物の説明も受けた。

病院側も陽性が出る想定で動いている。

先生も看護師さんも、
最後まで彼のことを気にしてくれていた。

「結局、彼は来ないの?」

そんな確認もされた。

結局、彼は来なかった。

少しだけ期待した自分もいた。

来てくれるかもしれない。
一緒にいてくれるかもしれない。

そんな小さな期待。

でも、
私はまたひとりだった。

検査を終えて、実家へ

この日は実家に泊まることにした。

検査後は、病院からなるべく無理をしないようにと言われていた。

会計を済ませて、実家へ向かった。

家に着いてからも涙は止まらなかった。

夜、母が部屋に来た。
羊水検査を受けてきたことを話した。

そして、
もし羊水検査でも21トリソミーという結果だったら、
私は妊娠を継続しないつもりでいること。

その場合、これから何が起こるのか。

病院で聞いたことを、泣きながら母に話した。

ちゃんと伝えられていたのかは分からない。

私自身も、
これから起こることをちゃんと理解できていたのか分からない。

怖かった。
苦しかった。

何もかも、自分でやりきらなければいけないと思っていた。

でも、
私が受け止めるしかない。

お腹の赤ちゃんのお母さんは、私だから。

わたしは、お母さんだから。

この記事を書いた人

不妊治療、妊娠と喪失、子どもを迎えるための準備、仕事、資格、旅。
選んで、つくって、生きていく途中の記録を、YACONOMAに残しています。

※このブログでは、当時のメモや写真を見返しながら、過去の出来事も時系列に沿って記録しています。
記事の公開日と、書いている出来事の日付が異なる場合があります。

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